考古用語辞典 A-Words

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琺瑯彩花卉文盤 2009年1月4日更新

琺瑯彩花卉文盤
【和:ほうろうさいかきもんばん
【中:Fa lang cai hua hui wen pan
明・清|陶磁器|>琺瑯彩花卉文盤

「乾隆年製」銘
景徳鎮窯
清時代・乾隆(1736~95)
口径:14.3cm
白玉のようなきめ細かい半透明の磁胎に純h白の釉がかかる。内面に木蓮と桃の折枝文様が、花芯や枝などの細部までも細かく巧みな筆遣いで写実的に描かれた作品。桃の花は薄紅色で、木道は不透明な白顔料が彩色されているが、この白色は清時代になって粉彩顔料において初めて登場するものである。右上の余白には黒色で「満月にかかる影は切れ目なく そよ風は香りをはこぶ」と題句を記し、引首と句後にあらわされた「美」「霞」「影」の三つの印は紅色の顔料で記されている。円形の画面に描かれた一幅の絵画を彷彿とさせる文様と色彩は、実際に宮廷画家が北京宮廷内の工房で絵付けをしたといわれている。外側両は薄い緑色の顔料を全面に塗り、針掻きで花菱文をあらわし、四面に花唐草文を黒い輪郭で描いてある。底裏には二重の方郭内に「乾隆年製」の銘が藍料で記されている。釉面に彫りを入れる技法は唐時代の耀州窯にみられるが、上絵具に文様を彫る手法は、18世紀にあらわれる。出所:中国陶磁の至宝-デイヴィッド・コレクション
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