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緑釉壺 2009年3月19日更新
後漢時代・2~3世紀
高さ:42.0cm
住友グループ寄贈
鮮やかな発色を見せる緑釉は、銅を呈色剤とした鉛釉であり、後漢時代に大いに流行した。低火度焼成の緑釉陶はもっぱら明器としてつくられたが、その美しい釉色は青銅器にも似た輝きを放っている。実際、本作品も両肩に貼花された型抜きの鋪首(ほしゅ)や、肩及び胴の圏線(けんせん)などから、銅器の「鐘(しょう)」をイメージしてつくられたと考えられる。長く土中にあったため、一部表面には銀化(ぎんか)が生じており、それが見所のひとつにもなっている。外反した盤口形の口部上縁に、目跡や釉だまりが見られるのは、上下逆さにして焼成されたためである。裾広がりの小振りの脚部は八角形に面取りされており、丸みを帯びた造形にひとつのアクセントを加えている。
大阪市立東洋陶磁美術館所蔵
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