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三彩獅子 2009年3月19日更新
【和:さんさいしし】 |
【中:san cai shi zi】 |
隋・唐・五代|陶磁器|>三彩獅子 |
唐時代・8世紀
高さ:21.8cm
住友グループ寄贈
陝西省の西安王家墳90号唐墓や臨潼唐慶山寺舎利塔塔基磚室(741年)から出土した類品に見られるように、本作品も本来は一対であったと考えられる。左後肢を上げてあごや耳を掻くタイプと、右後肢を上げてそれを噛むタイプがペアとなるのが通例のようである。獅子が座す岩座は、「守護に任ずるものとしての格式」を表現したものとも言われ、仏教思想との関連が指摘できる。類品の多くが、子獅子のような造形とその仕草からほのぼのとした印象を与えるのに比べて、この獅子はあくまでも獰猛(どうもう)な雰囲気を漂わせており、これは蝋抜きによる白斑を多用した濃厚な釉色に拠るところも大きい。
大阪市立東洋陶磁美術館所蔵
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