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青磁天鶏壺 2009年3月19日更新
【和:せいじてんけいこ】 |
【中:qing ci tian ji hu】 |
晋・南北朝|陶磁器|>青磁天鶏壺 |
南北朝時代・6世紀
高さ:48.0cm
住友グループ寄贈
天鶏壺は龍形の把手に、鶏の頭部を象った注口をもつ耳付きの盤口壺(ばんこうこ)で、東晋から初唐にかけて流行した。注口が単なる飾りのものも多いため、一般に明器(めいき)であると考えられている。本作品に見られる、すらりと引き締まった頸部や勢いのある龍柄、そして鶏頭及び胴部の張りのあるダイナミックな造形感覚は、山西省太原北魏辛祥墓(520年)など北朝墓の出土例に近く、6世紀前半頃のものとみなされる。ただ、その生産地についてはまだ確定できない。細かな貫入のあるガラス質の強い釉薬が、やや白味がかった素地上に胴の中ほどまで二度がけされており、所々の釉だまりが美しい。出光美術館やMOA美術館の作例とならぶ天鶏壺の大作である。
大阪市立東洋陶磁美術館所蔵
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