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青花透彫龍文合子 2009年5月22日更新
【和:せいかすかしぼりりゅうもんごうす】 |
【中:Qing hua tou diao long wen he zi】 |
明・清|陶磁器|>青花透彫龍文合子 |
明時代
景徳鎮窯 万暦(1573~1620)銘
総高10.7cm 幅32.0×21.5cm
四隅に低い足をつけた浅い盤に、甲高の蓋がかぶさった長方形の合子である。万暦期には、青花・五彩磁器の装飾に加え、この作品のように透かしの孔を施す技巧のものが現れてくる。この作品は食籠で、蓋部分の透かし彫りは盤に盛られた熱い料理の湯気が外に抜け、中で蒸れないようにとの工夫から施されたものであるといわれる。その透かし彫りは、青花の彩画がなされる前に施されたと観察され、青花の文様の余白に細かく干しを切っている。主文様は蓋の上面や各側面に、二匹の龍が中央の宝珠を追う姿を対称的に描き、その周囲には花文や七宝繋文を隙間なく充填している。繁褥ぎみの文様装飾ではあるが、「回青」(回々青)とよばれる菫青色(紫青色)の青料を用いた絵付けの気分は楽観的であり、 じつに魅力的な作品に仕上がっている。底裏は畳付きと底面は露胎であるが、高台内中央部のみが施釉され、青花で「大明高暦年製」の銘が長方形の二重圏内に一行で記される。 出所:中国陶磁器展1992静嘉堂文庫美術館
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