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五彩花卉文碗(十二口) 2009年5月23日更新
【和:ごさいかきもんわん】 |
【中:Wu cai hua hui wen wan】 |
明・清|陶磁器|>五彩花卉文碗(十二口) |
清時代
景徳鎮窯 康熙(1662~1722)銘
各高5.0cm 口径6.5cm
清朝磁器の美しさの大きな要因は精製された白磁胎と、まじりの少ない透明釉にある。この白磁胎に、まったくといってよいほど青みのまじらない透明釉のかかった清朝磁器は、その釉上に加えられた絵画的意匠によって、類のない美しい滋器を生みだすこととなったのである。
この小さな碗は十二客―組となっている。わずかに端反りになった碗はあくまで薄胎につくられ、重みをまったくといってよいほど感じさせない。それぞれの碗には花木の図と五言詩が対となって描かれている。花木の意匠は春夏秋冬の季節をあらわす図が描かれ、詩文もそれぞれの季節にあう詩が選ばれている。 こうした十ニ客一組の碗は康煕年間の景徳鎮官窯の中で宮廷用の什器としてさかんにつくられたものであろう。静嘉堂には幸い、十二カ月がそろって残っており、良好な状態で保管されている。高台内には「大清康煕年製」の銘が青花の楷書体できっちりと記されている。おそらく酒杯の具として喜ばれたものであろう。出所:中国陶磁器展1992静嘉堂文庫美術館
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