考古用語辞典 A-Words

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赤色ヤマーリ父母仏 2009年10月13日更新

赤色ヤマーリ父母仏

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面白テーマ|彫刻・書画|>赤色ヤマーリ父母仏

中国、またはチベット・中国様式
永楽年間(1403-25)の銘あり
銅・金合金(金穴有lll40%);分けて鋳造、彩色、台座に
遺骨封入
高17.2cm
エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルク
赤色ヤマーリ(ヤマの敵)は、死神を征服する者、ヤマーンタカであり、智慧の菩薩である文殊が忿怒形の守護尊に変化した姿のひとつである。智慧の神妃ヴァジュラヴェーターリー(金剛蛇)を左腕で抱擁し、その手には髑髏杯を持つ。右手で鞭を振りかざす。ヴアジュラヴェーターリーは、金剛包丁を右手に持ち、左手に髑髏杯を持つ。両尊とも、水牛の上に横たわり左手に羂索を持ち右手に短い棒を持つ、宝冠を付けた像(ヒンドゥー教の死神、ヤマ)を踏みつけている。
 エルミタージュ美術館には、台座に明の永楽年間の銘のある像が7体あり、この金製の赤色ヤマーリ像は、エルミタージュ・コレクションの内でも最も優れたもののひとつであろう。しかし、それは単に金という高価な素材を用いているというだけではなく(金製の像は、チベットでは一般的とは言えず、とくに明代の造像では非常にまれである)、大変高いレベ・レの技巧が、この像には見られる。一般的に考えられている明代造像の優美さと比較しても、さらに高いものである。製作者は、ほとんど宝石職人のような技術を尊像の装身具や衣の最も微細な部分にまで発揮している。出所:天空の秘宝チベット密教美術展
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