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玉斧 2009年12月17日更新
一個
高15.3 幅10.5
新石器時代(紀元前2500年頃)
Jade axe.
茶色と灰色の斑点やすじのはいった暗緑色の玉製。縦長の梯形を呈し,刃は直線状になり,上部に両面穿孔の円孔が一つあく。刃部と背の角が少し欠損している。
玉斧は石斧を玉でつくったもので,柄に固定する時に役立つ円孔はあいているものの,もはや実用ではなく儀礼用の玉器である。龍山文化期に出現した玉斧は,商・西端時代に多くつくられ,刃が直線,曲線をなすもの,円孔が単数,複数のものがみられるが,のちに祭玉・瑞玉としての琬圭にかわっていった。
本品の類例は,山東省日照県にある両城鎮遺跡より出土している。この遺跡は,新石器時代後期の龍山文化に属する黒陶が出土しているので,本品もその頃に位置づけられよう。出所:大英博物館所蔵日本・中国美術名品展
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