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玉龍 2010年2月27日更新

玉龍

【和:ぎょくりゅう
【中:Yu long
新石器時代|金銀・玉器|>玉龍


高7.2、幅5.2
遼寧省建平県牛河梁出土
新石器時代(紅山文化)・前3500年頃一前3000年頃
Jade Ritual Dragon Figure
 遼寧省西部と内蒙古京南部を中心地域とする紅山文化は、動物をかたどった玉器に特徴がある。その意匠には亀、鳥などのほかに、手足のない細長い身体をC字形に曲げた不思議な動物もみられる。C字形の動物の顔はさまざまであるが、この作品のように大きな顔、角状の突起、丸く見聞かれた目、しゃくれた顎をもつタイプがもっとも多い。これによく似た龍形の玉器が、この約2000年後に造営された殷墟婦好墓からも出土している。さらにC字形の姿勢は甲骨文字の「龍」とも共通することから、その玉器を立体で表現された最古の龍、あるいはその祖型の一つとみなす説が多くの支持を集めている。
 本作が出土した牛河梁遺跡は、巨大な墳墓・祭壇・女神を祭る廟などで構成された宗教祭祀の拠点であった。そこで行われた祭祀活動との関わりがうかがえる。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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