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帯鉤 2010年3月12日更新
銀、鍍金、玉、ガラス
長18.7、幅4.9、最大厚1.5
1951年、河南省輝県市固囲村5号墓出土
戦国時代・前4一前3世紀
Silver Belt Hook
帯鉤は帯を留める装身具。背面に突起があり、それに帯の一端を取り付ける。帯は鉤の反対側に伸び、胴を一周し、他の一端に穿った孔に鉤を引っ掛けて留める。 獣座立人灯の獣座立人像の帯にも、帯鉤で留めているさまが表現されている。現在知られている帯鉤の多くは金属製であるが、玉製のものもある。
この帯鉤の身の部分は銀を打ち出して作っており、部分的に鍍金を施している。白玉の鉤が付く部分には龍の頭を表わす。この龍の頭から長く伸びた2本の角の内側にそれぞれ鳥の頭を表わす鉤の反対側には大きな獣面を表わす。面には白玉の玦(切れ目をいれた玉環)を3個嵌め込んでおり、うち2個には中心の孔に複数の色のガラスを練り合わせて文様としたガラス玉を嵌め込んでいる。もう1個の玉環および獣頭の真ん中にも、本来は何か嵌め込まれていたものと思われるが、残念ながら失われている。背面は銀の板で塞いでいる。銀、玉、ガラスを組み合わせ鍍金を施した、古代中国の帯鉤のなかでももっとも豪華なものの一つである。
出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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