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武士俑 2010年3月12日更新
【和:ぶしよう】 |
【中:Wu shi yong】 |
春秋戦国|陶磁器|>武士俑 |
土製
高190
1974年、陝西省西安市臨滝区秦始皇帝陵出土
秦時代・前3世紀
Terra-cotta Warrior Figure
俑とは現実の世界に生きる人間の姿をかたどり、副葬のために作られた人形のことである。俑は戦国時代にもみられるが、基本的には一つの墓葬に多くて数十体が副葬される程度であった。始皇帝の陵園には、8000体以上の兵馬俑以外にも、近年の発掘の成果によって政治官僚、楽団員、芸人までがほぼ等身大の俑として副葬されていることが判明した。あたかもそれは宮殿の日常を丸ごと再現したかのようである。何千体もの大規模な兵馬俑を副葬する風習は、前漢時代の皇帝や王侯にも受け継がれていった。
この俑は、長柄の武芸を右手にとっていた。平たい冠を被り、鎧を着用した身なり、さらには出土時の配置や数量から、下士官か軍吏であったと考えられている。円筒形の粘土を積み上げて胴体を作り、外型と彫刻刀を駆使して頭部を仕上げている。頭と胴体を繋げて、焼成した後に彩色を施すが、色彩はほとんど剥落している。兵馬俑かどこで作られたのかはわかっていないが、運ぶ手間を考えると、広大な工房群が始皇帝陵の近くにあった可能性がある。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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