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青磁羊 2010年3月17日更新

青磁羊

【和:せいじひつじ
【中:Qing ci yang
秦・漢・三国|陶磁器|>青磁羊

青磁
高24.9、長31.7、幅15.5
1958年、江蘇省南京市清涼山出土
三国時代(呉)・3世紀
Celadon Glazed SheeP
 伏した羊の姿を量感豊かに表現している。折り曲げた四肢や頭などの細部は、ャープな彫刻で繊細に作られている。とくにピンと立たせた耳、見聞かれた目、まさに鳴いているかのように開かれた口には、緊張感が漂う。写実的でありながら、霊獣によく描かれる翼状の装飾を胴の両側にもち、何かをさしこんだと思われる孔が頭上にあいている。窯の中では支脚状の柱を尻の下に敷き、器体を立てて焼いたため、放射状の目跡が後部に残る。
 くすんだオリーブ色の釉は、後漢・六朝時代初期青磁(古越磁)の特徴の一つである。めりはりのきいた造形と、落ち着いた釉調は古越磁の逸品と賞される所以である。同じ墓の出土品がもつ呉「甘露元年(265)」の銘により、製作年代をほぼ確定できる本作品は、青磁の変遷を知るうえでもきわめて重要な資料である。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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