考古用語辞典 A-Words

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鎏金鳳鳥 2010年4月23日更新

鎏金鳳鳥

【和:りゅうきんほうちょう
【中:
秦・漢・三国|金銀・玉器|>鎏金鳳鳥

統一泰
金・青銅製
高さ9cm 重さ125g
1975年陝西省西安市臨潼区晏塞郷
臨滝区博物館
鳳凰(理想的な政治や環境が達成されるときに出現する想像上の鳥)の形をした飾りで、半球形の座上に直立している。全体に金メッキがほどこされ、その台座の下に差し込み口があることから、他の器物の飾りの一部であったと考えられている。羽や台座のところにいくつか穴が開いていて、そこには緑色の宝石がうめこまれていた。この鳳鳥は始皇帝陵園の北にある魚池付近から発見された。近くに水禽坑があることと関係があるのかもしれない。また、三星堆遺跡からも類似した形の青銅器が出土している。
【輝きの裏に隠された秘密-アマルガム】
 古代におけるメッキはアマルガム法によって行われた。
アマルガムとは水銀と他の金属との合金のことである。つまり、金の細片と水銀を坩堝に入れ、熱を加えて撹拌すると、金が水銀に溶け込んだ銀白色の粘土のようなものができる。これが金のアマルガムである。この金のアマルガムを青銅器に塗りつけ、加熱すると、水銀が蒸発して青銅器の表面に金が付着するのである。当時はこのような技術を駆使して、優れた青銅器が数多く生みだされた。
 日本でも奈良の大仏はアマルガム法でメッキされた。現在では電気を流したり、溶かしたりしてメッキする。現在ではコンピューターの部品等にもメッキ技術は施されており、人類にとって欠かせない技術であると言えよう。出所:「大兵馬俑展」出所:「清の官窯」
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