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如来立像 2009年1月21日更新

如来立像
【和:にょらいりゅうぞう
【中:Ru lai li xiang
晋・南北朝|彫刻・書画|>如来立像

1978年 陝省西安市二府庄東出土
石灰岩、漆箔・彩色
総高170.0 〈台座〉幅59.0、奥行54.5
北周 六世紀後半
陝省・西安市文物保護考古所
等身大に近い大ぶりの作例。像と台座(伏蓮弁部以下)を別々の材から彫り出し、像の下に作り出した?を台座中央の孔に挿入して立てる。像は右手を肩前にあげ、左手で衣端をつかみ、直立する。各部に量感豊かな肉付けがほどこされ、北周時代(五五六~五八一年)の造形の特色がよく示されている。ことに頭部は、肉髻(頭頂の膨らみ)の文が低いため全体が球状に近く、はちきれるばかりの張りをみせる。また、鼻梁からゆるやかに弧を描く眉、切れ長の目、筋のとおった鼻、小ぶりの口など、仏の相好にふさわしく、柔和さの中にも威厳のある表情が形作られている。台座は、上部に蓮弁をかたどった四重の形式になり、下段の方形部の四隅に、腰を地に据えた獅子が丸彫りされている。たてがみを立て、開口して歯牙をみせ、前肢を突っ張る獅子の姿は、力強い。この種の作例は、陝西省から山西省にかけての北周の故地でいくつか類品が知られているが、それらの中でも、本像は、各所に朱・白・褐色などの彩色がよく残り、とくに着衣では袈裟をまとう様がはっきりとわかることなど、造立当初の姿を彷彿させる稀少な遺例である。
西魏時代(五三五~五五六年)の信仰内容とともに、北魏末期の造形を継承しつつ、端正で清楚な作風を形成した西魏の造像の特徴を端的に示している。
【銘文】「魏大統三年歳次丁巳信月甲子朔二十八日辛卯比丘法
和□□衣□之余為皇帝□□帥僧父□教造釈迦多費寶光彌勒維
摩文殊観世音普賢石像各一躯願法界衆生之□敬接菩提心□此
之善爾勒三會同登出手」(正面下部刻銘)出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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