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獅子 2009年1月26日更新
一九五五年 陝西省西安市王家墳村九〇号
唐墓出土
三彩
高19.7、幅11.5、奥行13.0
唐 八世紀前半
陝西・陝西歴史博物館
岩形の座上に獅子がのり、右後足を噛むという意匠と、緑と褐色にかけ分けられた三彩釉の色調とが渾然一体となり、奇抜で鮮やかな表現が達成されている。多種多様な器物が作られた唐三彩の中にあっても、ひときわ目を引く遺例である。
獅子の姿は、仏教などの外来文化の流れにのって中国へ古くから伝聞され、様々な器物や仏像などの意匠に採り入れられた。中国では、もともと目にすることのできない動物であったため、本品のように、本来の姿とは隔絶した形姿に作られたが、百獣の王といわれるような絶大な力に対する畏怖と、異国性への憧憬などが重なり合い、唐時代(六一八~九〇七年)でも、とりわけ好まれた意匠の一つであった。
慶山寺址からも、これとよく似た形姿の三彩獅子(一対)が出土しており、墓などを守護する役割があてられていたと考えられる。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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