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節愍太子哀冊 2009年1月31日更新

節愍太子哀冊
【和:せつびんたいしあいさく
【中:Jie min tai zi ai ce
隋・唐・五代|石器・ガラス|>節愍太子哀冊

一九九五年 陝西省富平県節愍太子墓(景雲元年 <七一〇>)出土
大理石
長26.9~28.0、幅2.8~3.0
唐 八世紀初
陝西・陝西省考古研究所
哀冊とは、皇族の生前の功徳をたたえた哀悼文のことで、遺体を埋葬する際に朗読され、また、それを記して副葬したものである。本品は、節愍太子の墓から出土した五片の白大理石板からなる哀冊で、近年、新たに知られた、哀冊の稀少な実例の一つである。側面の上下に、横方向へ貫通する孔が開けられていることから、もとは各片が紐などで繋げられていたようである。全体に風化による損傷が著しいものの、都合三九字の全文を確認することができる。文字は、謹直な楷書体になり、それぞれの筆画はV字形に鋭く刻み込まれている。筆画の溝の中には、緑色の彩色痕が認められ、当初は彩色ないし象嵌などによって装飾されていたと考えられる。 節愍太子は、本名を李重俊といい、中宗(在位七〇五~七一〇年)の子で、神龍元年(七〇五)に皇太子となったが、まもなく反乱を起こして部下に殺され、節愍と追謚された。
【銘文】「子重俊業隆継體才膺」「宜加籠號用旌不朽兮」「冊謚爾曰節愍皇太子」「魂而有霊嘉茲茂典鳴」「呼哀哉(衣表面刻銘)出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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