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行書動止帖 2009年3月10日更新

行書動止帖
【和:ぎょうしょうどうしじょう
【中:Xing shu dong zhi tie
宋・遼・金・元|彫刻・書画|>行書動止帖

沈遼
一枚
彩箋墨書
縦27.1 横36.6
北宋時代・十一世紀
上海博物館
この帖は、沈遼(一〇三二-一〇八五)が友人の病状を尋ねた行書の尺牘で、その治療法についても書き及んでいる。その書法は自由な書きぶりながら格調高い豊かさを感じさせる。潤渇の調和がとれた行草書は、王羲之(三四四~三八八)の書法より得たもので、伝世の甚だ少ない沈遼の作品である。明の鄭氏、黄琳、項子京等の収蔵印が押されていることから、かつて、浙江の収蔵家である鄭氏、黄琳、項元汴の手を経たものであることが分かる。この帖に使用された水波文箋は砑花箋といい、落花流水の図柄で、北宋期における造紙工芸技術の高さをうかがわせるものである。出所:書の至宝-日本と中国2006
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