考古用語辞典 A-Words

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草書豹奴帖軸 2009年3月19日更新

草書豹奴帖軸
【和:そうしょひょうどじょうじく
【中:Cao shu bao nu tie zhou
明・清|彫刻・書画|>草書豹奴帖軸

邢侗
一幅
紙本墨書
縦一七六・六 横二八・三
明時代・十六~十七世紀
上海博物館
「豹奴帖」はもともと王義之(三〇三―三六一)が小さな手札に章草で書いたものであるが、これは邢侗(一五五一―一六一二)がそれを拡大臨書したものである。こうした書き方は章法や筆法に対して原本とは異なった解釈、技法が必要となる。章草というのは、本来古代において手紙類を速く書くための書体であったはずであるが、拡大臨書をすると右払いなどはすばやい終筆が困難である。また、章草は一字一字が独立しており、章草の連綿のような、縦方向への流れがみ入れない。したがって、このような条幅作品で章草の臨書を仕上げるのは非常に高いレベルの創作技術が必要とされる。そうした意味でも邢侗の作品制作は意義深いものといえよう。この作品に署名はなく、「邢侗之印」(白文印)「子愿氏」(白文印)が押されている。 出所:書の至宝-日本と中国2006
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